オリジナル小説 魔法少女まどか☆マギカ

魔法少女まどか☆マギカ 別編~再臨の物語~(第3部10話)

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再臨ロゴ2

 

魔法少女の歴史は古い。
宇宙生命体であるインキュベーターは、有史以前からこの星に干渉し、何千何万もの少女と魔法の契約を交わしてきた。
大昔でいえば、かの有名なクレオパトラ、卑弥呼、ジャンヌダルクといった女性たちも、実は魔法少女だったと言われている。

『彼女たちは、魔法少女の契約を交わしたことで歴史に転機をもたらし、社会を新しいステージへと導いていったの』

ああ、この話はキュゥべえからも聞いているよね……と、その声は幼い少女のものだった。
螺良あかねの声が、ほむらの頭の中に直接語りかける。
螺良あかねの姿が、ほむらの目に映る。
あまり長くない髪をツインテールに結んだ、幼い少女の姿。

『そんな大昔からあの宇宙生命体は、この星で宇宙エネルギーの回収を行なってきた。目減りするエネルギーの補充という名目で、少女たちの希望を絶望に変えてきた』

少女たちは願いを叶える代わりに、魔女と戦う運命を課せられる。

じゃあ……

と、あかねの声はここで一旦途切れ、ほむらの目にひとりの魔法少女を映した。
見たこともない、長い黒髪の少女。
少女はキュゥべえと何かを話し、魔法少女となった。
声も、音も、何も聞こえない映像の中でひとり弓矢を構える少女。
やがて少女のソウルジェムは黒く濁り、穢れが溢れ、魔女となった。

『これは、過去すべての魔法少女が歩んできた道。そして……』

今度は、見たこともない長い赤髪の少女が現れた。
少女はキュゥべえと何かを話し、魔法少女となった。
声も、音も、何も聞こえない映像の中でひとり槍を振るう少女。
その少女は魔女を殺し、グリーフシードを手に入れた。
そしてグリーフシードで穢れを癒し、少女は因果をつむぐ。

『この子もやがて魔女になり、また新たな魔法少女に狩られる』

そうして、何十人、何百人、何千人という魔法少女が同じことを繰り返し、すべての因果をつむいでいく。
宇宙エネルギーの源として。

『ねえ、考えたことない? この歴史、この連鎖、このサイクル……ワタシたちは結局、エネルギーの生産源として作られているだけなんだって。あなたもワタシも、ひとつの歯車として回されているだけなんだって』

暁美ほむらという歯車は、ひと際大きく、今この時を回している。
巴マミという歯車は、その役目を終え、朽ちて安息の地へと導かれた。
佐倉杏子と天生目ゆう子の歯車は、ふたつでひとつの歯車となり、力強く回っている。

幾重にも連なる歯車は、次に生まれる歯車の為に回っている。
歯車の動力の先には、巨大な時計が時を刻み、その頂点には、宇宙生命体インキュベーターが英知を極めている。
時の刻みを見ているのは、インキュベーターたち。

『ワタシたちは、彼らのために回っている。希望の祈りで回り始め、絶望の呪いで役目を終える。これまで数多の魔法少女たちが繰り返してきたサイクル』

あかねの思考は、ほむらたちのそれを超える、遥か高いところから見ている。
すべてを知り、すべてを悟り、魔法少女とインキュベーターの関係を、その外側から見ている。

『これのどこが奇跡なの? これのどこが希望なの?』

永遠につむぐ歯車の先に、永遠にエネルギーを搾取する者たちがいる。

『だから、ワタシはね……』

ほむらの目の前で、すべての歯車が崩壊し、巨大な時計が崩れていった。

『このサイクルを終わらせるの』

ハッと目を開くと、ほむらの前には魔女の顔があった。

『あなたモ、幾度もノ時間遡行で見テきたんデショ? 希望で始マリ、呪いデ終ワル絶望のサイクルを』

「私の記憶を見たわね?」

『ソウ、ワタシはあなたノすべてヲ見てキタ。アナタが繰り返シタ時間の超越、ワルプルギスの夜、ソシテ……円環の理』

魔女はほむらの耳元に顔を寄せ、ほとんどくっつきそうなくらい近くでささやいた。

『アナタはわたしと同ジ。運命ニ抗イ、絶望のサイクルを終わラセようとシテいるんデしょ? デモね、アナタの方ジャだめナノ』

魔女は最後に、ほむらの左耳に、こう言った。

『円環の理ヲ、消シテはいけナイ』

「よく喋る魔女ね」

ほむらは自分の右頭部に拳銃を向け、引き金を引いた。
銃弾は、停止した時間の中、発射された瞬間に動きを止める。
まだ、時は動いていない。

ほむらは頭を少しだけ後ろに引き、八咫の盾の回転を止めた。

時間停止の魔法が消え、時が動き出す。
発射された銃弾はほむらの目の前を一瞬で通過し、鈍い音と共に、横にいる魔女の右目を吹き飛ばした。
片目を吹き飛ばされた魔女は、そのまま後ろ向きに倒れ、黒いモヤの中に溶けていった。

「どうやらあなたは、私の魔法の特性をよく知っているようだけど」

ほむらの時間魔法は、ほむら自身に接触している物質にだけ影響する。
発射された銃弾は、ほむらの身体を離れたことで停止した時間の中に放り出され、その動きが止まる。
つまり、ほむらの身体に接している物質は、時間が止まらないのだった。

「この黒いモヤも、あなたの身体の一部だったのでしょ」

足元を埋め尽くしている黒いモヤは、常にほむらの両足を覆っていた。

「私の抱える闇とは、うまいことを言ったものね」

『うふふ。さすが、ワルプルギスの夜に挑んだだけあって、強い強い』

どこからともなく聞こえる声は、幼い少女のものだった。

『まあ、そいつは大した魔女じゃないから。魔力も弱いし、力もない。けど、あなたに見せたいものがあっただけなの』

やがて、ほむらの部屋を埋め尽くしていた黒いモヤが晴れ、そこには螺良あかねが立っていた。

「ついに姿を現したわね」

「初めまして。円環の理に弓引く、時の魔法少女さん。ああ、ワタシは初めましてじゃないんだけどね」

あかねはニヤリと笑みを浮かべた。

そして、

「ここは、ワタシとあなた、ふたりだけで話しましょう。邪魔者には、しばらく消えてもらうね」

と言いキュゥべえに目を向けると、右目から何かが飛び出し、それはキュゥべえをグチャっと吹き飛ばした。
何を撃ち放ったのか見えなかったが、その凄まじい威力で、キュゥべえは無残にはじけてしまった。

肉片が飛び散る、嫌な音がした。

「なっ!? ……どういうつもり?」

「いいじゃない。コイツは生き物っていうより、ただの思考物質。どうせ、そのうちまた湧いてくるでしょ」

インキュベーターを生き物とも思っていない。

「ねえ、時の魔法少女さん。あなた、自分が何をしようとしてるかわかってるの?」

「私の頭の中を覗いたなら、わかるでしょ」

「いいえ、わからない。そのバカな考えがわからない」

「本当の彼女を取り戻すのよ。彼女……鹿目まどかは……たったひとりの私の友達」

「やっぱり何もわかってない」

「あなたにわかってもらう必要はないわ」

あかねは、ふうっっとため息をひとつ吐いた。

「だから教えてあげる。感情に押し潰されて、本当のことを見抜けていないあなたに教えてあげる。円環の理の意味、彼女の存在理由を」

そして語られる真実は、驚くべき内容だった。

 

続く

 

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